アル中伝説12

とうとう精神科のお世話になった。

糖尿検査の2週間前だと言うのに、お酒が止められない。

以前は止められたのに、またウイスキーのボトルを1本空けてしまった。

You Tubeで、ももいろクローバーZのPVを見ていたら、

永ちゃんのインタビューが出てきて、そんなのを見てるうちに、テンションが上がってしまって

いけないと思いながら、ついバーボンを買ってしまった。

半分だけ飲もうと、おもったのだが気がつけば、1本空けていた。

朝の10時頃に気が付いて、会社に遅刻してしまった。

1月に2回も親に迷惑をかけてしまった。

で、なんで精神科に行こうかと思ったというと、

不動産を買うために。住民表を取りに行った時の事だ。

手が震えて、まるでミミズが這ったような字になってしまった。

これは紛れもなくアルコール依存症の症状だ。

仕事中もビールが飲みたくて飲みたくてしかたがない。

なんとか仕事を抜け出せないものかと、そんな事ばかり考えていた。

仕事が終わり、電話帳で精神科を探し(今は心療内科と言うらしいが)

4時から精神科へ向かった。

待合室には1人暗そうな兄ちゃんが座っていた。

そして僕の名前が呼ばれた。

診察室に入り、アルコール依存症でお酒が止められない事を告げると、

どんな飲み方をされていますか?と聞かれたので、

朝からビールや酎ハイを飲んでます。

また自分の意思とは関係なくアルコールが止められない。

などと思った事を先生に話した。

残念ながらお酒を嫌いになる薬はないらしい。

それでもお酒がまずくなる薬や精神安定剤それに睡眠薬を処方してもらった。

結果、確かにビールがまずい。

それと一回飲むと3日は、お酒が止められなかったのが、

不思議と飲みたくなくなった。

お酒の自動販売機の前を通っても、ビールや酎ハイを飲みたいとは思わなくなった。

こんな事なら、もっと早く病院に行ったらよかった。