アル中伝説 4

僕が酒を止めようと思ったきっかけは

ズバリ!! 記憶を失っておこなった

数々の奇行であった。

あるとき母親とトラブって「今日はもう帰る!」と言って

自宅に帰ろうとしたが 帰らせてもらえなっかたので

母親の隠してあった、芋焼酎を1リットルほど飲んで

そのまま意識を失ったらしい

その後、下半身を露出し更に弟のコンバースのスニーカーに放尿したり

そして外に出て、立ちションをしようとしたり

とにかくムチャムチャしたらしいのだが、ぜんぜんおぼえていないのだ。

さすがに、この酒癖の悪さには正直おどろいた。

本当に驚愕と恐怖を感じたのは、酒を飲んで記憶が無いにもかかわらず

車を運転していた事だ!

ある日、外に出てみると車に無数の傷が付いていた。

無意識の状態で車に乗っていたのである!!

その日から、ひょっとして事故を起こしていないか?

人をはねたりしてないか?と思い。数日の間、怖くてビクビクしながら暮らしていた。

雨の日に子供を車で送りむかえする時に、酒を飲んでいた事が数回あったが

記憶はハッキリしていた。

娘が「お父さん、なんで昼間っからお酒飲んどるん?」と聞かれた事がある。

「仕事のプレッシャーやな…」と僕は答えた。


つづく